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院長あいさつ

宗像水光会総合病院 院長 田山 慶一郎

 新年明けましておめでとうございます。毎年、年末年始にはインフルエンザやコロナの大流行が起こりますが、昨年末は例年ほどの感染拡大はなく、病院は比較的落ち着いた状態でした。コロナ禍での外出自粛などで、「自然免疫の獲得が出来ず感染に対して弱くなった」と言われておりましたが、少しずつ以前の状態に戻って来ていると思われます。いずれにせよ、新興感染症が発生した場合の対応など「この地域全体の感染症対策」を行うべく、近隣の医療機関や保健所とも密な連携を図り、万全を来して行きたいと思っています。

 2026年度の診療報酬改定は3.09%のプラス改定となり、昨年来赤字で苦しんでいた病院(全国調査で約74.6%の病院が赤字)にとっては、ほっと一息ついた状態になるのではないでしょうか。しかし、根本的に給与費や薬剤費、診療材料費(注射器やガーゼなど)、光熱費の伸びは大きく、この物価高騰分は価格転嫁出来ませんので苦しい状態は続くでしょう。病院で働くスタッフの生活費も高くなっているのですから、その処遇改善の為にも人件費は上がります。政府は医療・介護分野も支援を2025年度の補正予算に盛り込みましたが、これも一時しのぎにしかならない病院も多いと思います。その状況の中で当院も、何とか健全経営でスタッフの確保に努め、地域貢献出来るように努力して参りたいと思います。

 さて、本年の当院の目標は昨年の「『共感力』をもって医療に取り組んで行く」に続いて「地域のニーズの変化に柔軟な『対応力』をもって進化を遂げて行く」こととしました。福津市の人口(特に14歳以下)は、令和3年頃にかけて急激に増加していましたが、少し落ち着きを見せ始めています。しかし、依然高齢化率は福岡県全体と比して低く、まだまだ全体的に人口は増えています。宗像市の人口はほぼ横ばいの状態ですが、14歳以下人口は減少傾向で、65歳以上の人口比率は福岡県全体と比しても高くなっています。この地域の特性に対して、比較的若いファミリーと高齢者、この両者に対しそれぞれ適切な医療を提供することがこれからの当院の使命と感じています。日本の他の地域の病院が高齢者医療に大きくシフトして行く中、当院はいわゆる高齢者救急を始めとする「高齢者医療」と、高度な設備と医療技術を備えた「急性期拠点病院」としての機能を維持して行かなければならないと思っています。
 それらを踏まえて、本年4月から、現・鹿児島大学産婦人科学講座主任教授 小林裕明先生をセンター長に迎え、「宗像水光会総合病院ロボット手術センター」を新規開設し、これまでの泌尿器科手術に加え、婦人科手術に力を入れて行く所存です。また近い将来、大腸手術など消化器外科もロボット手術を行っていく予定です。これにより、地元で手術を受けて頂ける患者さんが増え、喜んで頂けることを願っています。同時に今まで通り、高齢者も含めた救急医療を継続し、地域の皆様に安心して暮らして頂けるような体制を維持したいと思っています。

 院長職を拝命し10年がたち、この福津・宗像地域の発展、変化は続いていることを実感しています。毎年のことながら、「どうしたら水光会が地域の皆様に貢献できるか」を常に自問しながら病院運営を行って行きたいと思います。本年もどうぞ宜しくお願い致します。

 

2026年1月
宗像水光会総合病院 院長
田山 慶一郎

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