循環器科は心臓疾患(虚血性心疾患(狭心症、急性心筋梗塞))、不整脈、心臓弁膜症や高血圧、高コレステロール血症などの代謝疾患、更に失神(心臓失神、自律神経性の失神)を中心に診療を行っております。特に虚血性心疾患には力を入れており救急体制を整えております。急性心筋梗塞は発症から診断、治療までどれだけ時間を短縮できるかで救命率とその後の寿命が決まってきます。当センターでは熟練した循環器専門医のみで24時間365日急患の受け入れ体制を整えております。しかも遠賀、宗像市、鞍手町、福津市、古賀市、粕屋市を含めた医療圏で唯一の心臓血管外科を開設している病院ですので、循環器救急においてすべての疾患で大学病院などへ搬送することなく当院のみで完遂できます。
当院では冠動脈CT(心臓CT)にも力をいれており、それにより低侵襲でかつ確実に狭心症の診断が出来ます。特に糖尿病の患者さんにおいては冠動脈に狭いところができてもいよいよ重症化するまで症状がでない(無症候性心筋虚血)ことが多いため冠動脈CTによる冠動脈の評価をお勧めしております。月曜から土曜まで毎日撮影が予約なしで可能ですのでお気軽にお申し出ください。 当院には不整脈専門医もおりますので不整脈の薬物治療から、カテーテル電気焼灼術による根治的治療も行っております。動悸や脈の乱れを自覚される方も受診されてください。
失神に対する原因精査も行っております。失神は主な原因として頭(脳梗塞など)心臓(不整脈など)自律神経異常が考えられます。当院では脳神経外科との連携により速やかにかつ確実に診断と治療を行うことができます。 その他、慢性期疾患(高血圧、高コレステロール血症、高尿酸血症)の治療も行っており、食事療法、薬物治療など患者さんにあった治療を行っております。今まで血圧の薬を飲まれていなかった方ももちろんですが、現在血圧の薬を飲んでいるがなかなか下がらなくてお困りの方などお気軽にご相談ください。
動脈硬化治療 | 件数 | |
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冠動脈インターベンション数(ACS) | 208(88) | |
Rota | 8 | |
DCB | 47 | |
IVUS | 205 | |
FFR/IFR | 17 | |
補助循環症例数 | IABP:9 PCPS:7 |
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末梢血管インターベンション数 | 17 | |
心筋生検 | 14 |
不整脈治療 | 件数 | |
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カテーテルアブレーション数 | 総数:237 | |
心房細動 | 198(84%) | |
発作性 | 90(45%) | |
持続性 | 108(55%) | |
永続性 | 0(0%) | 平均年齢 | 72歳 | 男性 | 127(64%) | RF | 198(100%) | クライオ | 0(0%) |
デバイス | 総数:84 | |
ペースメーカー移植術 | 新規:26 交換:22 |
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ICD | 新規:8 交換:1 |
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CRT(P/D) | 新規:6(2/4) 交換:1(1/0) |
九州大学病院を出て国道3号線を北九州方向へ20 km向かうと、福津イオンを過ぎたあたりで左手に当院を見つけることが出来ます。
2014年4月から九州大学病院循環器内科から3名の医師が新規に派遣され、循環器科医および心臓血管外科医からなる、24時間体制の心臓血管センターが本格稼働を始めました。2020年4月からは循環器科は8名体制になっております。
症例数も順調に延びており、2015年からロータブレーター実施施設、CRT+ICD実施施設の認定を取得し、動脈硬化関連疾患、不整脈、心不全の患者さんに質の高い医療を提供出来るようになり、心臓移植、TAVI、ASDカテーテル閉鎖術以外は当院で治療を完結できる施設になります。臨床研究も始めています。
とても働き易く雰囲気の良い職場ですので、やる気のある熱血な若者は是非研修に来て下さい。
臨床研究とは、病気の原因や病態、診断や予防方法、新たな治療方法や治療薬、医療機器の開発など患者さんの生活の質(QOL)の向上や健康の増進を目的に、人に対して行なう医学研究です。
通常、臨床研究を行う際には、説明・同意を得た上で、患者さんのプライバシーや人権が守られるよう、細心の注意を払って行われます。しかしながら、当該研究においてご自身の記録が使われることを望まない方に対して、研究の実施について情報を公開し、更に拒否の機会を保障することが必要とされています。これを「オプトアウト」といいます。
オプトアウトを行っている臨床研究は以下の通りです。研究への協力を希望されない場合は、下記文書内に記載されている各研究の担当者までお知らせください。