11月に入りめっきり寒くなってまいりました。新型コロナウィルス感染症(COVID-19)は、福岡県では落ち着いてきたものの、全国的には再び拡大傾向にあります。また、寒波の影響も大きいと言われており、インフルエンザとの同時流行も懸念されています。
当院では、10月28日よりCOVID-19及びインフルエンザに対応する為に「発熱外来」を開設し、この二つの感染症を同時に検査するシステムを整えました。熱のある方は特設テント内へご案内し検体を採取して検査(抗原定量検査)を行います。結果は30~40分で分かりますので、その間別の部屋で待機して頂き、結果に応じて治療を行います。テント内は陰圧に保たれ感染予防されています。夜間、休日は救急外来での対応になりますが、いずれにせよ地域の皆様の不安を解消するべく職員一同力を合わせて取り組んでおります。
また、現在当院では原則「面会禁止」とさせて頂き、外部からの持ち込みによる感染予防を行っています。その為、入院されてある患者さん、御家族には大変ご迷惑をおかけしておりますが主旨を御理解頂き、御協力をお願いしている次第です。
連日、医療機関でのクラスター発生が報道されています。皆様もお気づきかと思いますが、医療機関でクラスターが一旦発生すると長期に亘って終息しません。当院のような救急病院でクラスターが発生すれば、病院機能が果たせず、この地域の救急医療が崩壊することになりかねません。何としても院内感染を防ぐべく、職員は医療従事者としての自覚を持ってプライベートでも自粛を行っています。何卒、御理解の程お願い申し上げます。
以前にもお話ししましたが、患者さんの不安による「受診控え」は続いています。私達は、その事による症状の悪化や、知らず知らずに起こる急変を心から心配しています。前述しましたように、病院で感染することのないよう万全の対策を取っておりますので、症状のある方はどうか我慢せず、安心して受診して頂きたいと思います。
水光会スタッフ一同、元気でやっております。皆様が変わりなくこの宗像・福津の街で暮らしていけるお手伝いをさせて頂きます。どうぞ安心して、受診、御相談下さい。
2020年11月
宗像水光会総合病院 院長