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院長あいさつ

宗像水光会総合病院 院長 田山 慶一郎

 今年もいよいよ4月となり令和4年度に入りました。コロナ禍で新年度を迎えるのもこれで3回目となります。この間、送別会、歓迎会などの行事は殆ど中止・自粛となり、病院(病院以外でも)常時マスクを着用しているので「同僚のマスクを外した顔を知りません」ということが当たり前になってしまいました。また「飲み会(飲みニュケーション)」の是非は別として、職場でも違った形でのコミュニケーションの取り方が必要になりました。 感染対策も現在のような面会制限が通常の対策となる可能性もあり、職員―職員間、職員―患者(家族)間の関わり方も今までとは違ったものになってくるでしょう。

 但し、如何にコミュニケーションの取り方が変わったとしても「信頼関係」が無くなってしまえば真の医療は行えません。その為にも当グループでは、「患者さんの為にやりがいをもって、素晴らしい人間関係の中で力を発揮できる職場作り」に取り組みます。職員満足度が上がらなければ患者満足度は上がらないと思っています。

 「患者さんの不利益になること」を決して見逃さず誰に対しても指摘できる、そしてそれが咎められることなく仕事に専念できる、そういった「心理的安全性」の高い職場でなくてはなりません。職員間でしっかりと情報共有を行っていく事で初めて患者さんに寄り添う事ができると思っています。また、病院としても日々の膨大な業務を少しでも減らし(タスクシェアリング、タスクシフティング)、それぞれの職種が本来やるべきプロフェッショナルとしての仕事に専念できるように努力しています。当たり前ですが全ての医療職において、そのプロフェッショナルとしての仕事の本質は、「患者さんに良い医療を提供すること」「患者さんに寄り添うこと」に帰結していることを改めて痛感しています。

 ワクチン接種一つにおいても色んな考え方や意見があり、現代においては正解を一つに絞ることは困難なことも多くあります。その中で当グループでは「地域と共に~水光会があるから福津・宗像で暮らしたいと思われるグループを目指します~」「福岡一接遇の良い病院を目指します」といった理念を職員全員で共有・理解し、ただの掛け声ではなく、いわば「行動規範」として行きたいと思っています。全ての人にとって「正解」ではなくても、私達の行動が出来るだけ多くの方々に理解して頂けるように、この理念を貫いて行く所存です。

 できるだけ多くの地域の皆様にこのメッセージを読んで頂けることを願っています。

2022年4月
宗像水光会総合病院 院長
田山 慶一郎

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