単純エックス線撮影では全身のあらゆる部位の撮影がありますが、撮影頻度が高いのは胸部と腹部及び整形領域です。胸部X線写真では、肺炎、肺がん、肺結核だけでなく、大動脈瘤、心臓の肥大などの異常が見つかることもあります。腹部X線写真では、腸のガス像を見ることによりイレウス(腸閉塞)を見つけたり、腸外のガス(フリーエアー)があれば腸に穿孔がおこっていることが分かります。また、胆石や尿管結石などが見つかることもあります。整形領域では、骨折・脱臼等の診断に用いられます。より精度の高い検査を行うために造影剤と呼ばれる薬剤を使用した、腎臓・尿管・膀胱の造影検査や胆嚢・総胆管の造影検査なども行われます。
当院の機器は、FPD及びCR機器を導入し、より少ない被ばくでの検査施行を行っています。
また、画像を電子運用している為、検査終了後の迅速な診断に貢献しています。