代表的な検査として、上部消化管検査(MDL)や下部消化管検査(BE)があります。
MDLを受ける方は前日の夜8時以降は絶飲食をして検査当日に胃の中を空にする必要があります。胃内に残渣物があると病変と間違われる可能性があります。検査の5分程前に、胃や腸の動きを一時的に穏やかにする注射がされます。ただし、前立腺肥大、緑内障、不整脈のある人は注射をすることが出来できない場合もあります。透視台に上がるとバリウムという造影剤と、胃を膨らせるための発泡剤という薬剤を飲んで検査を進めます。この検査では、食道がん、胃がん、胃潰瘍、胃炎、十二指腸潰瘍等及び術後の診断に用いられます。
またBE(逆行性大腸検査)は、イルリゴ又は注腸検査とも呼ばれます。検査当日に大腸の中を空にする必要があるため、検査2日前より専用の検査食を普段の食事代わりに食べる必要があります。検査当日には、なるべく便が残らないようにするため、下剤の服用や浣腸などが行われる場合もあります。