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院長あいさつ

宗像水光会総合病院 院長 田山 慶一郎

 新年明けましておめでとうございます。今年もどうぞよろしくお願い致します。昨年は5月にCOVID-19が感染症上の2類から5類へ引き下げられ、約3年に亘るコロナ禍は名目上の終焉となりました。しかし、COVID-19は燻り続けて、県内の医療機関でも常時クラスターが発生していました。また春先から流行の兆しを見せていたインフルエンザは12月には大流行となりました。依然として私達のような病院や高齢者施設では、感染は拡大し易い傾向にあり、救急医療を始めとする急性期医療を守るために、十分な感染対策は必須であります。その感染対策はCOVID-19のパンデミックでの経験が大きな教訓となって、より質の高い、実践的なものになったと自負しています。設備そのものだけでなく、感染対策チームの再編、早期隔離など的確な対応を行うことで「感染症」と「救急」を同時に診るという当院の方針を守って行くことが出来ました。今後も別の感染症のパンデミックが起こった場合を想定してシミュレーションを行い、病棟閉鎖や救急外来休止などという最悪の事態を回避するための方策を検討しています。

 コロナ禍では感染症対策のみならず、私達は様々な事を学びました。スタッフが体調不良や家族の都合で欠勤になったり、濃厚接触者として自宅待機になったりと職場は人手不足となって通常の勤務体制を維持することが困難な時もありました。その中で「お互い様だから」と思いやりの気持ちを持ってチームでカバーし合い、患者さんの生命と健康を守って来ました。そしてお互いを讃え合うことの大切さを知りました。患者さん、同僚、他部署、他職種に対するリスペクトは、病院としての大きなパワーとなり、それが還元されて「働きやすい職場」となり、病院の質が上がって行くのだなあと実感しています。 今年は、その学びを実践し更に深め、文化として根付いて行くように職員一同スクラムを組んで参りたいと思います。

 今、メディアでも救急車対応、救急医療について様々な議論がなされていますが、当院は今まで通り「患者さん中心」の対応を続け、救急搬送された後の治療、経過について検証していく事を実直に繰り返して行きます。この宗像・福津地域の救急医療が全国的にも高いレベルであることが地域貢献だと思っています。行政とも協力しながら目標に向かって努力して行きたいと思います。

 さあ、今年はどんな年になるのでしょうか。それぞれの人が「心穏やかに」過ごせる一年になれば良いなと思っています。その為に病院としてグループとして何が出来るのか模索しながら、より質の高い医療を提供していく事を今年の目標としたいと思っています。

 本年もどうぞ宜しくお願い申し上げます。

 

2024年1月
宗像水光会総合病院 院長
田山 慶一郎

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