2024年9月14日(土)宗像市南郷地区において「宗像市総合防災訓練」が行われ、当院が「病院救急班」として参加しました。
当院の医療班は倒壊した家屋からの救出、応急処置、搬送といった重要な対応活動を実施しました。訓練では、以下のようなシナリオに基づき、実践的な演習を行いました。
①倒壊した家屋からの救出:救助活動
倒壊した建物内に閉じ込められた負傷者を迅速に特定し、安全に救出するための手順を確認しました。チームは、構造物の安定性を考慮しながら、専門の救助隊と連携し、効率的かつ安全に作業を進めました。
②初期医療対応:応急処置
負傷者に対して、クラッシュシンドロームの疑いがあり、直ちに適切な応急処置を施しました。
※クラッシュシンドロームとは、長時間にわたって体の一部が圧迫されることによって起こる症状のことです。例えば、地震や建物の崩壊、交通事故などで体の一部が重い物に押しつぶされると、この症状が発生します。迅速に救出したとしても突然死のリスクがある危険な症状です。
③搬送
応急処置が完了した負傷者を迅速かつ安全に医療施設に搬送するための訓練を行いました。搬送中の負傷者の状態監視や、緊急医療車両の操作確認を行い、適切な対応を確保しました。
災害時には、これらの対応が迅速かつ効果的に行われることが、地域の安全を守るために不可欠です。当院は今後も地域との連携を強化し、災害時の対応力を一層向上させるための訓練を継続して参ります。地域の皆さまには、引き続きご理解とご協力を賜りますようお願い申し上げます。