シンポジウム『健康で豊かに暮らすふくつ』を開催

2022年10月15日（土）イオンモール福津にて、水光学会・市民公開講座と同日開催で、シンポジウム『健康で豊かに暮らすふくつ』を開催いたしました。

シンポジウム『健康で豊かに暮らすふくつ』

地域住民への取り組み紹介や健康啓発を目的に、商業（イオンモール福津）×行政（福津市）×病院（当院）合同イベントとしてシンポジウムを開催しました。

福津市の取り組み紹介

　福津市では「福津のめぐみ　笑顔がつながる　みんなの食卓」を食育推進のキャッチフレーズとして、福津市食育推進計画を推進している。食育に関する市民アンケート結果では「朝食」を食べていない割合が、小学生の約15％、中学生の約18％（世代別で見ても18歳～29歳の男性50％女性39％）となり、次世代への食への意識づけとなるような取り組みを実施している。

　子育て世代包括支援センターでは、保健師、助産師、保育士、社会福祉士、管理栄養士といった専門職が在籍しており、窓口での育児相談や「妊婦さん料理教室」「離乳食教室」「乳幼児健診」などの様々なイベントを開催している。その中での新たな取り組みとして、小学校の夏休みの自由選択課題「福津のめぐみで料理名人」を実施。小学生が福津市の食材を使って自ら料理することにより、地産地消への理解を深め、食に対する感謝の気持ちを育み、健康的な食生活を意識し実践する力を身につけることを目的に行っている。

「福津のめぐみで料理名人」

イオンモール福津の取り組み紹介

　2012年4月にイオンモール福津が開業し今年で10年の節目を迎える。全国展開しているイオンモールでは『行く時はわくわく、帰る時は笑顔　ハピネスモールをいっしょに』という形を目指している。イオンモール全体としてもヘルス＆ウェルネスへの取り組みを実施しており、ウォーキング機能を搭載したイオンモールアプリの提供や、健康増進のためのイベントを開催している。またオペラなどもイベントするなど、心の豊かさ、健康を保つための取り組みも行っている。

　イオンモール福津では、毎月のウォーキングイベントや体育が苦手なお子さんへの苦手克服イベントなど、様々なイベントを随時開催している。これから先の10年20年に向けて皆様に日々来店してもらい、共に地域を盛り上げ暮らしを豊かにしていきたい。

当院の取り組み紹介

　予防医学として2018年より『出前講座コミカレ』と称し、看護師や理学療法士、放射線技師、管理栄養士など医師以外の様々なメディカルスタッフが各地域に直接出向いて講座を実施している。治療への啓発としては2013年より『市民公開講座』を実施し各診療科の医師により病気や治療についてのお話を実施している（現在コロナのため中止）。

　当院は急性期病院として標準的〜高度治療を提供している。昨年度の救急搬送件数は3,135件におよび、今年6月には救急ワークステーションを開設し病院前救急活動の更なる充実を図っている。ロボット手術や血管造影装置、腹腔鏡手術や内視鏡手術、大動脈瘤のステンドグラフトなど高度な医療機器を備えている。今後も地域医療の充実を図るため医師の確保や設備導入を行っていきたい。

意見交換会

福津市役所
■各コミュニティで、高齢者と子供たちが共に食育への活動に取り組む機会をつくってほしい
小学生のイベントも大変好評であったので、今後、高齢者と子供たちの交流の場を増やしていきたい。市は8つの郷づくりの単位で活動しており、コロナの影響で難しいこともあるが、検討していきたい。

イオンモール福津
■設備の面でも大変使いやすく、日々利用している。高齢者に対して設備面などで工夫している事は？
バリアフリー（点字ブロックやボタンの使いやすさ、段差の撤去）など他のイオン施設を参考に設備更新も随時行っていきたい。またイオンでは車椅子用駐車場の完備や、高齢者の団体が大型バスで来店する際での駐車スペースの手配なども積極的に実施している。今後も多くのお客さんをお迎えできる体制を整えていきたい。

当院
高齢の方々が多く診療においては長く待たせることのない診療を心掛けている。当院の役割を深く、そして広く市民に知ってもらうためにも行政やイオンモールとの共同作業を増やしていきたい。

まとめ

　今回のシンポジウムでは当院だけでなく、行政・商業と3施設における健康に対する活動を地域の皆様に深く理解して頂く機会となった事と思います。これを機に当院、福津市、イオンモール福津との連携をより強固なものにし、様々な取り組み通して、地域の健康意識を高めていければと思います。ご参加頂いた皆様有難うございました。

活動・取組み