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泌尿器科

泌尿器科は主に尿路(腎臓・尿管・膀胱・尿道)、男性性器(前立腺・陰嚢・精巣・陰茎など)および副腎などの後腹膜臓器の病気を扱う診療科で、手術が中心になりますが薬による内科的な治療や抗がん剤による治療なども行います。代表的な病気には、副腎腫瘍、腎臓がん、尿路結石、膀胱炎、膀胱がん、前立腺肥大症、前立腺がん、尿失禁などがあります。男性患者さんがほとんどという印象があるかもしれませんが、実際には3分の1は女性患者さんです。手術に関しては、現在では開腹する手術はほとんどありません。内視鏡、腹腔鏡を用いて患者さんの負担が少なくなるように努めています。

非常勤医のご紹介

  • 富崎 一向
  • 生田 弘文

施設認定

  • 社団法人 日本泌尿器科学会 専門医制度関連教育施設

主な疾患の治療方針

基本的には学会等から出されているガイドラインなどに沿った標準的な治療を行いますが、年齢や患者さん本人の背景、状態、希望などに沿ってそれぞれ最適な治療を目指しています。

下部尿路障害
尿失禁、間質性膀胱炎、前立腺肥大症、過活動膀胱、神経因性膀胱をはじめとする下部尿路障害の診療を行っています。薬による治療が中心となりますが、状態に応じて手術を行う場合もあります。女性の腹圧性尿失禁にはTOT手術という、尿道と腟の間に幅1㎝のポリプロピレン製のテープを通して尿道を支える手術を行います。手術自体は30分程度の比較的侵襲の少ない手術です。前立腺肥大症に対しては経尿道的切除術、蒸散術、核出術、及びステント留置などを行っています。難治性過活動膀胱に対する仙骨神経刺激装置植え込み術も施行可能となりました。
腫瘍性疾患、泌尿器癌
副腎腫瘍、腎盂尿管腫瘍、腎腫瘍などの手術は基本的にすべて腹腔鏡で行っています。腎腫瘍において通常4cm未満で部分切除が行われる事が多いですが、大きさにこだわらず可能な場合はすべて腹腔鏡下部分切除を選択し、可能な限り腎温存を目指しています。
前立腺癌に関しては、手術が必要な方は積極的に腹腔鏡下前立腺全摘除術を施行しています。放射線療法を希望される方に対しては施行可能な医療機関に紹介しています。膀胱癌に対しては、早期の場合には経尿道的膀胱腫瘍切除術、浸潤癌の方には腹腔鏡下膀胱全摘除術、及び尿路変更術を施行します。
尿路結石症
尿路結石症の治療は、結石の大きさや位置、数等に応じて適切な治療方法を選択します。対外衝撃波結石破砕術(ESWL)は月曜から土曜日まで、日帰り、1泊入院などご希望に合わせて施行可能です。結石によっては内視鏡での治療のほうが適している場合もあります。そのような場合や、体外衝撃波では効果がなかった場合、結石を取り除いて早く治したい方にはレーザーを使用した内視鏡手術(f-TUL)をお勧めしています。
女性泌尿器科
女性泌尿器科というウロギネと呼ばれる分野の治療も行っております。子宮や膀胱、直腸が下がる病気を「骨盤臓器脱」といいます。この治療法として腹腔鏡下仙骨膣固定術という手術があります。腹腔鏡を用いてメッシュによって膣をつり上げて仙骨に固定する方法です。従来の経腟的なメッシュ手術にくらべ合併症や再発が少ないことが利点です。
腹腔鏡手術
腹腔鏡下前立腺全摘除術、腹腔鏡下膀胱全摘除術、腹腔鏡下膀胱部分切除術、腹腔鏡下尿膜管摘出術、腹腔鏡下腎盂形成術、腹腔鏡下腎部分切除術、腹腔鏡下腎摘除術、腹腔鏡下腎尿管全摘除術、腹腔鏡下副腎摘出術などでほぼすべての泌尿器科手術を腹腔鏡で行います。開腹手術に比べると傷の痛みなども少なく、手術時間の短縮、出血量の減少が得られ低侵襲の治療が可能です。

治療方法の紹介

腹腔鏡下仙骨膣固定
加齢や出産などで骨盤の筋肉が弱くなり膣から臓器が脱出してくる骨盤臓器脱に対する手術です。メッシュを用いて膣尖部、または子宮頸部を仙骨に固定する手術で、2014年に保険治療としてできるようになり、当院では2015年から開始いたしました。全身麻酔が可能な骨盤臓器脱の方、過去に他の骨盤臓器脱の手術を受けて再発した方、子宮を摘出した後の膣断端脱がある方などに適応があります。
仙骨神経刺激療法
排尿に関係している仙骨神経に刺激をあたえることによって過活動膀胱による頻尿や切迫性尿失禁を治療する方法です。薬での治療が十分でない方が適応になります。 心臓ペースメーカのような装置を体内に植込み持続的に刺激を行う方法で、日本では2017年9月から健康保険が適用されました。

治療機器

体外衝撃波結石破砕装置(ESWL)

腎・尿管結石でお悩みの方へ

磁力で振動させ発生する襲撃波を患者さんの結石に向けてあてます。
治療中の痛みがほとんどなく、より早く効果的な治療ができます。

350 体が傷つきません
治療時間が短く1時間程度で終わります
痛みが少なく、無麻酔で行えます
副作用・後遺症がほとんどありません
治療後すぐに日常生活への復帰が可能です
低侵襲のため再発の場合の治療法としても最適です
健康保険が適用されます

前立腺肥大症レーザ治療器(ツリウムレーザ)

350このレーザは前立腺に対し従来から行われている一般的な手術療法・経尿道的前立腺切除術(TUR-P)に比べ、身体への負担が少ないだけでなく蒸散術、核出術の両方が行える治療法です。
術中・術後の出血リスクが非常に低いです。
術後の痛みが少なく、速やかな回復が見込まれます。
抗血栓治療中の患者さんへも可能です。
術後の男性機能への影響が少ないです。


手術症例(2019年)

手術名 症例数
膀胱の手術 膀胱悪性腫瘍手術(経尿道的手術) 55
腹腔鏡下膀胱悪性腫瘍手術 3
腹腔鏡下膀胱脱手術 8
膀胱結石摘出術(経尿道的手術) 15
膀胱脱手術(メッシュを使用するもの) 1
腹腔鏡下尿膜管摘出術 3
膀胱内凝血除去術 4
経尿道的電気凝固術 5
膀胱瘻造設術 10
腎・尿管の手術
腹腔鏡下腎(尿管)悪性腫瘍手術 24
腹腔鏡下腎摘出術 1
腹腔鏡下腎部分切除術 2
腹腔鏡下腎盂形成手術 1
腎(尿管)悪性腫瘍手術 2
経尿道的尿管ステント抜去術 98
経尿道的尿管ステント留置術 111
経尿道的尿道狭窄拡張術 4
経尿道的尿路結石除去術 96
経皮的腎(腎盂)瘻造設術 19
経皮的尿路結石除去術 12
尿管皮膚瘻造設術 3
前立腺、尿道の手術
腹腔鏡下前立腺悪性腫瘍手術 18
経尿道的レーザー前立腺切除術 35
経尿道的前立腺核出術 2
経尿道的前立腺手術 3
外尿道口切開術 1
外尿道腫瘍切除術 10
尿道ステント前立腺部尿道拡張術 1
その他の手術
陰嚢水腫手術 5
精索捻転手術 2
精巣外傷手術(精巣白膜縫合術) 4
精巣摘出術 7
包茎手術 3
総計(ESWL除く) 568

学会発表

学会発表の演題名 発表者名 発表学会及び講演会 発表日
M0CRPCの治療とアーリーダ錠の使用経験 寺戸三千和
座長:稲富 久人
福岡東部泌尿器カンファレンス 2019.11.13
そぴあしんぐう
泌尿器癌骨転移評価におけるDWIBS法の使用経験 寺戸三千和、原田みりい、渡邉舟貴、稲富久人、畠山佳久 日本泌尿器科学会 福岡地方会第305回例会 2020.2.8
北九州国際会議場
夜間頻尿と下部尿路障害ー最近の知見からー 寺戸三千和 宗像薬剤師会学術講演会 2020.2.19
メイトム宗像

メディア情報

掲載日 メディア医師
2020年3月29日(日)
西日本新聞 朝刊
「前立腺治療のいま」鼎談
泌尿器科部長 寺戸 三千和
原三信病院 名誉院長 内藤 誠二教授
産業医科大学 診療科長 藤本 直浩教授

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