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心臓血管センター

当院では、心臓血管病に対して高度専門医療を提供することを目的とした心臓血管センターを開設しました。循環器科および心臓血管外科医師で24時間体制を敷き、全ての心臓血管病に対応しております。

心臓血管センターでは、循環器科医師8名(2017年4月より1名増員予定)と心臓血管外科医師5名をはじめ、専門の看護師、診療放射線技師、臨床検査技師、臨床工学技士、理学療法士、薬剤師、栄養士等が協力し合って診療にあたります。また設備としてはICUおよびCCU(計8床)の他、生理検査室(心臓超音波装置、トレッドミル運動負荷装置、ホルター心電図)、冠動脈CT、心臓血管専用造影検査室、心臓血管外科手術室、心臓リハビリテーション室が備えられております。

心臓血管センターの方針として、循環器疾患の、(1)救急医療、(2)高度医療、(3)地域医療、を提供する事を目指しております。急を要する循環器疾患に対して24時間365日体制での受け入れ、最先端の医療機器を整備し最高の医療技術を習得し、可能な限りすべての循環器疾患治療を完結できるべく体制を整えております。

心臓血管センターでは内科外科の垣根を越えて、忌憚無い意見交換を行っています。毎日のカテーテル症例の検討会、週1回の心臓血管センターカンファレンスで患者さんにとっての最適な治療方針(カテーテル治療、手術、ハイブリッド治療など)を決めています。急患の場合はこの限りではなく、いつでも治療方針について議論できる他に類を見ない心臓血管チームとして機能しています。

「心臓、血管の病気だったら、宗像水光会総合病院・心臓血管センターがあるから大丈夫。」「急に胸を苦しがる患者が来院しても、いつでも宗像水光会総合病院・心臓血管センターで診てくれるから大丈夫。」と宗像、福津、新宮などの地域、および宗像医師会内に安心して頼っていただける事ができるようなセンターになるのが私たちの願いです。

時代が移り変わるとも、医療において救うべき対象は人であることに変わりはありません。
当院では質の高い医療を提供するために、外科と内科の枠を超えた高度な連携治療で心臓血管病全般に対応する「心臓血管センター」を2014年4月に設立しました。
以下のような検査治療を24時間体制で行い、一人でも多くの患者さんを幸せに出来るよう日夜努力しております。

冠動脈CT

画像診断技術の進歩により、心血管領域でもCTによって有用な情報を得られるようになってきました。当院では最新の64列マルチスライスCTを導入しており、非侵襲的に冠動脈の正確な評価が可能になりました。
狭心症が疑われる患者さん、あるいは動脈硬化の危険因子を有する患者さんに、外来でスクリーニング的に冠動脈CTを年間約300例行っています。

冠動脈CT画像

矢印が冠動脈の狭くなっている部位

心臓カテーテル検査・治療

心血管病の診断・治療において、カテーテル技術の進歩はめざましいものがあり、その役割や重要性はますます高まっています。当科では、虚血性心臓病・心臓弁膜症・心筋症・心不全・不整脈・閉塞性動脈硬化症などのあらゆる心血管病に対してカテーテル検査、治療を行っています。
近年のカテーテル検査数と冠動脈CT数は年間約550例、PCIは年間約200例、カテーテルアブレーションは年間約20例となっており、あらゆる難治性の病態に対応できる心臓カテーテルチームが診療にあたっています。
2014年に心臓血管センターが開設され、24時間体制で診療に当たっています。救急患者に対してはさらに迅速な対応が可能となり、患者数も急増しています。

  • 心臓カテーテル検査症例数:764症例/2016年
  • PCI症例数:240症例/2016年、うち急性冠症候群は59症例
  • PCI初期成功率:98%/2016年

冠動脈インターベンションの前(左)後(右)の画像

赤矢印が狭くなっている冠動脈。黄矢印がステント治療後の広がった冠動脈

閉塞性動脈硬化症に対するカテーテル治療

治療前(左)は左下肢動脈に狭くなっている部位を認める。バールーン治療(真ん中)により、狭くなっていた部位が広がっている(右)。

不整脈治療

不整脈に対するカテーテルを用いた電気生理学的検査およびカテーテルアブレーションにも力を入れています。
カテーテルアブレーションは低侵襲的根治療法として確立されており、WPW症候群、発作性上室性頻拍症、心房粗動、心房頻拍、心房細動、心室頻拍などすべての頻脈性不整脈を対象に治療を行なっています。
不整脈の起源、回路を同定し、治療標的を的確に診断するために最新の3次元マッピングシステム(CARTO system, EnSite system)も活用し、高い治療成績を上げています。
また、徐脈性不整脈に対してはペースメーカー植え込み術を行っています。

  • カテーテルアブレーション症例数:106症例/2016年、うち心房細動:62例、クライオ:26例
  • ペースメーカー植え込み:52症例/2016年

下肢静脈瘤血管内治療

下肢静脈瘤とは、ボコボコとコブのように、足の静脈がはれ上がる症状が現れます。
心臓から足に送られ、使い終わった汚れた血液は「静脈」を通って心臓に戻ります。
重力に逆らって血液を運ぶ必要があるため、「静脈」にある弁により、一度心臓方向に上がった血液が逆流しないようになっています。
この弁が壊れると、血液の逆流が生じ、正常に心臓に血液を運ぶことができなくなり、足に血液が溜まってきて、静脈がこぶのように膨らみ浮き出てきます。これが「下肢静脈瘤」です。

外来

紹介外来は主に、月~土曜日の午前中ですが、救急外来は特に時間指定はありません。急を要する場合、いつでもお気軽にご相談、ご連絡ください。

施設認定

  • 日本外科学会外科専門医制度修練施設
  • 心臓血管外科専門医認定機構指定施設
  • 腹部大動脈瘤ステントグラフト実施施設
  • 胸部大動脈瘤ステントグラフト実施施設
  • 下肢静脈瘤に対する血管内レーザー焼灼術の実施基準による実施施設
  • 日本循環器学会認定循環器専門医研修施設
  • 日本心血管インターベンション治療学会研修施設
  • 日本不整脈心電学会認定 不整脈専門医研修施設
  • 日本内科学会認定医制度教育病院
  • ステントグラフト実施施設
  • 胸部ステントグラフト実施施設
  • ロータブレータ実施施設
  • CRT+ICD実施施設
  • クライオアブレーション実施施設

手術症例、主な治療・検査

心臓血管外科 手術症例(2016年)

分類   入院症例
冠動脈疾患手術 CABG(On pump/arrest) 35
CABG(Off pump) 1
弁膜症手術 AVR 9
MVP 1
TAP 1
その他開心術 心室中隔穿孔閉鎖術 1
メイズ手術 3
胸部大動脈 全弓部置換術 3
上行+Hemiarch 9
胸部大動脈ステント留置術 6
腹部大動脈 腹部大動脈瘤切除術 3
腹部ステントグラフト内挿術 7
その他の手術 大動脈バイパス術 2
四肢バイパス術 17
血管結紮術 2
動脈血栓除去術 7
動脈血栓内膜摘出術 2
下肢静脈瘤手術 120
内シャント増設術 24
四肢切断術 27
その他手術 26
合計 306

循環器科 主な治療・検査等実績(2016年)

主な治療・検査等 件数
心臓カテーテル検査 764
冠動脈造影数 369
冠動脈インターベンション数(ACS) 240(59)
Rota 6
DCB 20
IVUS 151
補助循環症例数 IABP:25
PCPS:8
末梢血管インターベンション数 15
EPS/カテーテルアブレーション数 109/106
心房細動 62
RF 36
クライオ 26
ペースメーカー移植術 新規:42
交換:10
ICD 4
CRT 2
心エコー数 経胸壁心エコー:3,124
経食道心エコー:87
血管エコー:744
その他

冠動脈CT:539
PSG:81
PTSMA:1

論文・著書

  論文・著書の表題名 執筆者名(全て) 発表誌/年月日
A Case of Premature Ventricular Complexes/Ventricular Tachycardia from the Left Ventricular Outflow Tract Successfully Ablated from the Distal Great Cardiac Vein Mito Y, Takemoto M, Kang H, Kawano Y, Tanaka A, Aoki R, Matsuo A, Hida S, Okazaki T, Yoshitake K, Tayama K, Kosuga K J Cardiol Cases 2017;16:85-88.
Impact of Early Detection and Early Treatment of Silent Myocardial Ischemia in Patients with Type 2 Diabetes Mellitus without Previous Histories of Cardiovascular Disease. Kang H, Takemoto M, Mito T, Masumoto A, Nagaoka K, Morisaki H, Kawano Y, Aoki R, Kumeda H, Tanaka A, Matsuo A, Hida S, Okazaki T, Hironaga K, Yoshitake K, Maeda Y, Tayama K, Inoguchi T, Kosuga K. 投稿中
Clinical Benefit of Deep Sedation with a Supraglottic Airway while Monitoring the Bispectral Index during Catheter Ablation of Atrial Fibrillation Hida S, Takemoto M, Masumoto A, Mito T, Nagaoka K, Kawano Y, Kan H, Tanaka A, Matsuo M, , Hironaga K, Okazaki T, Tayama K, Yoshitake K, Kosuga K. J Arrhythmia.2017;33:283-288.
A Case of Inappropriate Sinus Tachycardia Diagnosed and Treated as Depression Successfully Treated by Radiofrequency Catheter Ablation. Masumoto A, Takemoto M, Mito T, Kawano Y, Kumeda H, Tanaka A, Matsuo M, Hida S, Okazaki T, Tayama K, Yoshitake K, Kosuga K. Intern Med 2017; 56: 523-526.
A Case of Fulminant Myocarditis Treated with Very Long-term Support by Percutaneous Cardiopulmonary Support Mito T, Takemoto M, Kawano Y, Tanaka A, Matsuo M, Hida S, Shimoishi K, Okazaki T, Tayama K, Yoshitake K, Kosuga K. J Cardiol Case. 2016; 14: 141-144
The Impact of Three-dimensional Optical Coherence Tomography and Kissing-balloon Inflation for Stent Implantation to Bifurcation Lesions. Koiwaya H, Takemoto M, Ogata K, Nakama T, Furugen M, Watanabe N, Kuriyama N, Shibata Y. J Cardiol Case. 2016; 13: 133-136.
Silent Myocardial Ischemia in Asymptomatic Patients with Type 2 Diabetes Mellitus without Previous Histories of Cardiovascular Disease. Kawano Y, Takemoto M, Mito T, Morisaki H, Tanaka A, Sakaki Y, Matsuo A, Abe K, Hida S, Mukae K, Okazaki T, Tayama K, Ioguchi T, Yoshitake K, Kosuga K. Int J Cardiol. 2016: 216: 151-155.
Giant Pulsatile Coronary Aneurysms Associated with Pulmonary Atresia with an Intact Ventricular Septum after a Fontan Procedure. Sakamoto I, Takemoto M, Nagao M, Yamamura K, Hiasa K, Sunagawa K. Circulation. 2014; 130: e121-123.

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