災害発生時の医療について事前にアンケートでお伺いしたところ、
・「大規模災害発生時にケガをされた場合もっとも心配なことはなんですか?」という問いには、
医療機関への連絡手段(13件)、応急処置の方法(11件)、等が多いご意見でした。
また、日頃の備えについて伺ったところ、
・「応急処置セットや医薬品セットをご自宅に備えていますか?」 ⇒備えている(82.4%)
・「ご自宅に近い避難所の場所をご存知ですか?」 ⇒知っている(100%)
という結果で、モニターの皆様の防災に対する意識の高さが伺えました。
一方、
・「災害時の医療に備えるために、総合病院はどのような対策を重点的に行うべきだと思いますか?」という問いには、
地域住民に向けた応急処置の訓練実施(13件)、職員の訓練・研修(10件)、等のご意見が多数寄せられました。
・災害拠点病院とは、DMATとは
・災害時の各医療機関の役割
・トリアージとは
・災害時の他機関との連携
等についてスライドや実物を用いて詳しくご説明致しました。
当院で災害用に備蓄している衛生電話、無線、毛布、簡易トイレ、簡易ベッドを現物を用いて説明致しました。
また、当院で患者さん用に備蓄しているパンを実際に試食して頂きました。
モニターの方々より備蓄用品や防災訓練に関する活発なご意見を頂戴し、当院からは、
・備蓄用食品の種類については、今後の課題としたい
・当院は災害医療の中心ではあるが、災害対策の中心ではないので、避難所と災害拠点病院の違いをご理解頂きたい
・災害医療を適切に実行できるように、引き続き訓練を含めて取り組んで参りたい
等をご説明しました。