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平成30年度 第3回病院モニター

モニター会議

 平成30年11月29日(木)に、今年度第3回目となる病院モニター会議を開催し、一般市民及び地域各種団体から14名の方にご参加頂きました。
 最初に病院長の田山より、「今回は、北海道や熊本のような災害が生じた際に、宗像福津の医療機関はどのような行動を取るのか、6月に当院が指定を受けた『災害拠点病院』や『DMAT』とは具体的にどのようなものかを紹介したい。地域の視点から見た災害医療について、忌憚なきご意見を頂戴したい。」と挨拶致しました。

1.災害に関する事前アンケート結果報告

災害発生時の医療について事前にアンケートでお伺いしたところ、
・「大規模災害発生時にケガをされた場合もっとも心配なことはなんですか?」という問いには、
 医療機関への連絡手段(13件)、応急処置の方法(11件)、等が多いご意見でした。
また、日頃の備えについて伺ったところ、
・「応急処置セットや医薬品セットをご自宅に備えていますか?」 ⇒備えている(82.4%)
・「ご自宅に近い避難所の場所をご存知ですか?」 ⇒知っている(100%)
という結果で、モニターの皆様の防災に対する意識の高さが伺えました。
一方、
・「災害時の医療に備えるために、総合病院はどのような対策を重点的に行うべきだと思いますか?」という問いには、
 地域住民に向けた応急処置の訓練実施(13件)、職員の訓練・研修(10件)、等のご意見が多数寄せられました。

2.災害発生時の医療について

・災害拠点病院とは、DMATとは
・災害時の各医療機関の役割
・トリアージとは
・災害時の他機関との連携
 等についてスライドや実物を用いて詳しくご説明致しました。

3.備蓄用品の紹介と保存食試食

 当院で災害用に備蓄している衛生電話、無線、毛布、簡易トイレ、簡易ベッドを現物を用いて説明致しました。
また、当院で患者さん用に備蓄しているパンを実際に試食して頂きました。

4.意見交換

モニターの方々より備蓄用品や防災訓練に関する活発なご意見を頂戴し、当院からは、
 ・備蓄用食品の種類については、今後の課題としたい
 ・当院は災害医療の中心ではあるが、災害対策の中心ではないので、避難所と災害拠点病院の違いをご理解頂きたい
 ・災害医療を適切に実行できるように、引き続き訓練を含めて取り組んで参りたい
等をご説明しました。

おわりに

 病院長の田山より、「病院として、地域の関わりとして、公的な立場も含めて行っていかなければならないという周知を職員に対して常に行っています。しかし、一つの病院だけで全てを行うことはできません。災害時に医療が滞ることが無いように、地域の医療機関とも連携を取るよう尽力しています。皆様のご意見を今後の病院運営に活かして参ります。」と述べさせていただきました。
 第4回は2月に行う予定としております。

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