当病院は、昭和40年10月、22床の「津留外科病院」として開設され、以来、「地域と共に」を基本理念として一貫して地域医療に取り組んで参りました。その後地域の人口の増加に伴い、そのニーズに応えるべく増築、増科を繰り返し、平成2年には現在地に「宗像水光会総合病院」を新設しました。当院はこの福津市で唯一の総合病院であり、この地域の人々の医療を支える市民病院的役割を果たしています。県内4大学から医師の派遣を受け、現在では常勤医は50名を超え、救急車搬入台数は年間3000台以上という地域中核病院となっています。
また介護保険制度の面にも力を入れており、介護老人保健施設、訪問看護ステーション、デイサービスセンターなどの施設を併設し、保健・医療・福祉の包括体制の充実を図っています。
ここ福津市は毎年1000人超の人口増加があり、近隣には福間海岸、宮地嶽神社などの名所・景勝地に恵まれており、県内でも最も活気のあるエリアです。福岡市中心部まで電車で20分と、生活もしやすく今後益々発展の期待される街です。
平成16年度、新医師臨床研修制度がスタートしましたが、初年度より当院でも研修医の受け入れを開始しました。
当院での臨床研修での特徴は2つあります。
一つは救急医療を主体とする急性期病院での初期対応、つまり救急処置と集中管理を学べることです。指導医による適切な指導の下、救急医療に必要な気管内挿管や中心静脈穿刺などの手技は早期から経験できます。
もう一つは、現在の医療に求められている、急性期から在宅、介護に至る「医療・介護の継続」を身を以て経験できるところです。特に平成28年度よりスタートした「入退院支援室」は地域包括ケアシステムの実践であり、患者さんの自立を促し、支援するために何が必要かを学ぶことが出来ます。ここでは医師、看護師はもとより薬剤師、管理栄養士、理学・作業・言語療法士、社会福祉士、歯科衛生士を始めとする多職種が共同して医療から介護の橋渡しを行います。医師として将来どの専門科を専攻しようが、かけがえのない研修を行うことが出来ると考えています。
この地域密着型の総合病院で骨太の研修を希求する「やる気」と「元気」のある諸君の来訪をお待ちしております。
宗像水光会総合病院 院長